理美容師転職イロハのハ【5】美容師・理容師のための職務経歴書の書きかた

職務経歴書ってなに？

美容師・理容師に限らずですが、転職の際に面接を受ける会社に履歴書と共に提出するのが「職務経歴書」。この言葉を初めてお聞きになる方もいらっしゃるかもしれませんね。職務経歴書とは「あなたがこれまでどんな職務に就き、どんな成果をあげてきたのか、どのようなスキルや経験を持っているのか」を端的に表す書類です。中途採用の美容師・理容師には即戦力が求められますので、履歴書よりも重要な書類と言ってもいいかもしれませんね。

「う…なんか難しそう…」と一瞬で思われたかもしれませんが、職務経歴書を書くことを通じて、自分のキャリアを改めて整理することができます。転職の有無に限らず、忘れないように1年に1回は職務経歴書を更新する、なんて人もいます！「職務経歴書を書く＝キャリアの棚御し時間」と考えて、少し時間をかけて書いてみると良いと思います。

職務経歴書の構成

一般的な職務経歴書の構成は、大きく以下のようになります。

1. 職務の要約
2. 職務経歴
3. 保有資格・保有スキル
4. 自己PR

この順番で記載していきましょう。

職務経歴書の記載例はこちら！

書きかたのポイント

ここからは、それぞれの項目について、記載のポイントを一つひとつ見ていきましょう。

タイトル・氏名等

一行目に「職務経歴書」と記載、次にこの職務経歴書を提出する日付、および氏名(ふりがな)を記載します。なお、「年」の記載は西暦でも和暦でもどちらでも構いませんが、西暦なら西暦に、和暦なら和暦に、下の項目もすべて統一するようにしましょう。

職務の要約

「職務の要約」は、この項目の下に続く「職務経歴」を簡単にまとめたものです。美容師・理容師としての勤務経験が長い方は職務経歴も自ずと長くなりますので、この要約があると、採用担当者の方にもわかりやすいです。逆に、職歴がさほど長くない方は、この項目は省略してもかまいません。

職務経歴

「職務経歴」は、あなたがこれまでどんな職務に就き、どんな経験や実績をあげてきたのかをPRできる項目です。ぜひ存分に書いてもらいたいですが、あまり長すぎると読みづらく、逆効果になることも。必要なことを網羅しながら、簡潔に書くことを心掛けましょう。箇条書きをうまく使うと見やすいです。

一般に、職務経歴は「新しいものから順番に」記載していきます。

1) 会社情報

• 会社名：正式名称で記載しましょう。
• 事業内容：「ヘアサロン運営」など、手掛けている事業を記載しましょう。
• 設立年・資本金・売上高・従業員数など：この会社がどの程度の規模の会社なのかを表すものですので、できる限り記載しましょう。不明な場合は「約●●名」「非公開」などと記載しましょう。

2) 配属店舗

美容師・理容師の方は、ほとんどの方が入社後サロンに配属となると思いますので、配属店舗の情報も会社情報と併せて記載しましょう。

• 店舗名：正式名称で記載しましょう。
• サロン概要：スタイリストやアシスタントの人数、入客数や顧客層を記載しましょう。

3) 業務内容や実績

• ポジション(職種)：アシスタント、スタイリストなど、どのポジション(職種)での業務経験かが分かるようにしましょう。
• 業務内容：カット、カラーリング、受付業務など、どのような業務を経験してきたかが分かるように、できるだけ細かく記載していきましょう。
• 実績：スタイリストの方であれば売上の実績は必須で記載しましょう。また、売上以外にもアピールできるもの(例：コンテスト優勝等)はできる限り記載しましょう。アシスタントの方であれば、カットの社内コンテストの成績や、SNSでの集客実績などを記載すると良いでしょう。

保有資格・保有スキル等

正式名称で記載します。美容師資格は「美容師免許」、理容師資格は「理容師免許」が正式名称です。国家資格だけではなく、民間の認定資格なども記載するようにしましょう。また、アシスタントの方であれば、どの程度の技術が身についているのかをアピールするために、社内の技術試験の通過実績などを記載するのも良いでしょう。

自己PR

「これまでのあなたの経験やスキルが、候補先においてどのように役立つのか」がわかるように書くと良いアピールとなるでしょう。自己PRを書くのは難しい、とおっしゃる方も多いですが、どこかから持ってきたPR文ではなく、自分の言葉でしっかりと伝えるようにしましょう。

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