美容師アシスタントとは?仕事内容や自分に合うサロンの見つけ方も紹介

美容師アシスタントとは?仕事内容や自分に合うサロンの見つけ方も紹介
美容師アシスタントとは?仕事内容や自分に合うサロンの見つけ方も紹介
  • 公開日:2025-09-17
  • 更新日:2025-09-17

この記事では、美容師アシスタントの仕事内容や「しんどい」と感じる理由を解説します。自分に合うサロンの見つけ方や、後悔しない転職のコツをお伝えします。

美容師として転職を検討されている方は、次の職場でのアシスタント期間について不安を感じているのではないでしょうか。サロンによってアシスタントの扱いや教育体制は大きく異なり、転職後のキャリアに影響を与えます。

本記事では、美容師アシスタントの基本的な仕事内容から1日の流れ、実際の労働環境まで解説します。転職を成功させるためには、アシスタント期間の実態を把握することが大切です。ぜひ本記事を参考に、あなたにとって最適な転職先を見つけてください。

美容師のアシスタントとは?

美容師アシスタントは、スタイリストを目指して技術を磨く貴重な期間です。単なる下働きではなく、美容師として必要なスキルを段階的に習得していく成長過程といえます。

ここでは、以下2つの観点から解説します。

  • 美容師見習いとして技術を学ぶ下積み期間
  • スタイリストとの仕事内容と責任範囲の違い

アシスタントの役割を正しく理解することで、転職後のキャリアプランが明確になるでしょう。

美容師見習いとして技術を学ぶ下積み期間

アシスタント期間は、プロの美容師になるための技術と知識を習得する、不可欠な準備期間です。お客様の髪に触れる仕事には、確かな技術と安全性への配慮が求められます。そのため、実践に入る前に基礎を徹底的に体に染み込ませる必要があります。

具体的には、シャンプーやカラーリング、ワインディングといった基礎技術など、基準をクリアできるまで繰り返し練習しなければなりません。また、接客マナーや毛髪科学などの専門知識を学ぶことも重要な業務の1つです。この地道な積み重ねが、お客様から信頼されるスタイリストとしての応用力や提案力を支える土台となります。

スタイリストとの仕事内容と責任範囲の違い

アシスタントとスタイリストのもっとも大きな違いは、お客様のヘアスタイルを1人で完成させられるかという点です。それに伴い、仕事に対する最終責任の所在が大きく異なります。

項目

美容師アシスタント

スタイリスト

おもな役割

スタイリストの補助、接客、雑務、練習

お客様への施術全般、指名獲得

責任範囲

指示された業務の遂行

技術と接客の最終責任、売上責任

アシスタントはスタイリストの指示のもと、補助的な業務を行うのがおもな役割です。一方スタイリストは、カウンセリングから仕上げまでを一貫して担当し、お客様の満足度と売上に対する全責任を負います。

この違いを理解することが、自身の役割を認識し、目標を明確にするうえで有用です。

美容師アシスタントの基本業務と1日の流れ

美容師アシスタントの仕事は多岐にわたり、朝から夜までさまざまな業務をこなします。ここでは、以下5つの時間帯に分けて紹介します。

  • 開店のための準備
  • 営業中のシャンプーやカラー補助
  • 電話対応や予約管理などの受付
  • チラシ配りやSNS更新などの集客活動
  • 閉店後の片付けから深夜の自主練習まで

これらの業務を通じて、美容師としての基礎を築いていきます。

開店のための準備

開店準備は、お客様を気持ちよくお迎えするための、その日の最初の肝心な仕事です。サロンの第一印象を左右するため、細やかな気配りが求められます。おもな業務は、店内の清掃、タオルの洗濯や補充、薬剤や備品の在庫確認などです。

たとえば、店内に髪の毛が落ちていたり、使うタオルが生乾きだったりすれば、お客様は不快に感じてしまうでしょう。また、薬剤の在庫が不足すれば、その日の営業に大きな支障をきたしかねません。スムーズで安全な営業の土台を作るこの業務を通じて、衛生管理の意識や効率的な段取りを学べます。

営業中のシャンプーやカラー補助

営業中のアシスタントは、スタイリストのサポーターとしての役割を担います。お客様の施術がスムーズに進むよう、常に周囲に気を配る必要があります。代表的な業務は、シャンプーやトリートメント、カラー剤の塗布、パーマの補助などです。

スタイリストが次の作業にすぐ入れるよう、先を読んで行動することが求められます。お客様にとっては、シャンプーの気持ちよさもサロンの満足度を左右する大切な要素です。これらの補助業務は、お客様と直接関わる貴重な機会となります。丁寧な施術とコミュニケーションを心がけることで、技術だけでなく接客スキルも磨かれます。

電話対応や予約管理などの受付

受付業務は、サロンの窓口として最初と最後にお客様と関わる、要となる仕事です。対応1つで、お店全体の印象が決まるといっても過言ではありません。

おもな業務内容は、電話での予約受付や問い合わせ対応、来店されたお客様のお出迎え、会計、お見送りなどです。とくに予約管理は、サロンの売上に直結するため、間違いのない正確さが求められます。また、お客様の情報をカルテに記入し、管理するのも大切な仕事です。これらの業務を通じて、正しい敬語やビジネスマナー、コミュニケーション能力が身につきます。

チラシ配りやSNS更新などの集客活動

アシスタントは、サロンの売上に貢献するための集客活動も担います。お客様を待つだけでなく、自ら新しいお客様を呼び込むための行動も求められます。

具体的な活動として、駅前でのチラシ配りやポスティング、ブログやSNSの更新などです。とくに近年では、SNSでの情報発信が重要視されています。アシスタントがモデルを起用して練習したスタイル写真を投稿し、それが集客につながるケースも少なくありません。

これらの活動は、マーケティングの視点を養うよい機会です。どうすればお店の魅力が伝わるかを考える経験は、将来スタイリストになったときに必ず役立ちます。

閉店後の片付けから深夜の自主練習まで

サロンの営業終了後も、アシスタントの仕事は終わりません。翌日の営業をスムーズに始めるための片付けと、自身の技術を高めるための練習が待っています。

まずは店内の清掃や器具の洗浄、タオルの洗濯など、その日の後片付けを終わらせます。その後、スタイリストデビューという目標に向けて、カットやカラー、パーマなどの自主練習を開始。先輩スタイリストに指導してもらうことも多く、帰宅が深夜になることも珍しくありません。この地道な練習時間の積み重ねこそが、自分の夢を実現するためのもっとも重要な投資といえるでしょう。

美容師アシスタントはしんどくて離職率が高い?

美容師アシスタントを含む「生活関連サービス業、娯楽業」では、短大など卒業後の就職者について、3年目までの離職率が全産業計と比較して高い傾向です。

美容師養成施設の卒業者が最初の理容所・美容所を3年以内に退職する割合は40.9%です。初職が美容師の人の3年未満の離職率は、36.7%とされています。このため、多くの人が途中で仕事を辞める現実があります。

転職を考える際は、厳しい面も理解しておく必要があるでしょう。ここでは、以下5つの要因を説明します。

  • 給料が低くて生活を圧迫
  • プライベートを削る長時間労働
  • 慢性化する手荒れと腰の痛み
  • 精神をすり減らす人間関係
  • 資格なしでゴールの見えない下積みへの不安

これらの課題を事前に把握し、対策を考えておくことが大切です。

参考資料:厚生労働省「理容業・美容業に関する関連データ」

給料が低くて生活を圧迫

アシスタントの給与は、労働時間に見合わないと感じることが多く、生活を圧迫する大きな要因です。理容師・美容師の所定内給与額はほかの産業と比較して低い傾向にあり、令和5年では約25.5万円となっています。この給与水準の低さは生活に影響を及ぼし、自由に使えるお金がほとんど残らないと感じるかもしれません。

また、一般的に練習用のウィッグ代や技術講習の費用など、自己投資のための出費もかさむこともあります。この経済的な厳しさが、将来への漠然とした不安に直結し、転職を考える大きなきっかけとなります。

参考資料:厚生労働省「理容師制度及び美容師制度を巡る現状と動向について」

プライベートを削る長時間労働

美容師アシスタントは、拘束時間が長い仕事です。サロンの営業時間内はもちろん、その前後にも多くの業務が存在します。朝は開店準備のために早く出勤し、夜は閉店後の片付けと自主練習で帰宅が深夜になることも日常的です。加えて、休日に講習会や練習会が入ることも多く、プライベートな時間を確保することが難しいと感じる人が少なくありません。

友人や家族と休みが合わないことも、孤独を感じる一因になります。心身を休める時間が十分に取れないことは、仕事へのモチベーション低下につながりやすい問題です。

慢性化する手荒れと腰の痛み

アシスタントの仕事は、体に大きな負担がかかる肉体労働でもあります。とくに、シャンプー業務による手荒れと、長時間の立ち仕事による腰痛は多くの人が経験する悩みです。水や薬剤に長時間触れることで手の油分が奪われ、あかぎれや湿疹などの手荒れを引き起こします。

1日中立ちっぱなしで、中腰の姿勢を続けることも多いため、腰に慢性的な痛みを抱えるアシスタントはあとを絶ちません。これらの身体的な苦痛は、日々の業務への集中力を奪い、悪化すると仕事の継続自体が困難になる深刻な問題です。

精神をすり減らす人間関係

多くの時間を過ごすサロンでの人間関係は、精神的な健康を大きく左右します。体育会系のような厳しい上下関係や、先輩からの厳しい指導に悩むアシスタントは少なくありません。

技術職の世界では、見て覚えろという風潮が根強く残っているサロンもあります。質問しづらい雰囲気や、失敗したときの厳しい叱責が、精神的なプレッシャーになるでしょう。また、同期が先に昇格していくことへの焦りや嫉妬が、新たなストレスを生むことも。常に気を遣い、心が休まらない環境は、仕事への意欲を失わせる大きな原因となり得ます。

資格なしでゴールの見えない下積みへの不安

アシスタント期間は、スタイリストになるための下積みです。しかし、いつ終わるとも知れないこの期間に、漠然とした不安を抱える人は少なくありません。とくに、美容師免許を持っていない場合は、できる業務が限られてしまいます。そのため、スタイリストへの道筋がより不透明に感じられるかもしれません。

日々の業務に追われる中で、「自分は本当にスタイリストになれるのだろうか」という焦りが生まれます。このゴールの見えない感覚が、モチベーションを維持することを難しくさせ、キャリアへの不安を増大させます。

美容師アシスタントが自分に合うサロンを見つけるために

自分に合うサロンを見つけることは、アシスタント期間を乗り越え、美容師として成長するためにもっとも重要です。サロンによって教育方針や労働環境、人間関係は大きく異なります。合わない環境では、せっかくの意欲や才能も十分に発揮できないかもしれません。

転職を考える際は、給与や休日などの条件面だけで判断しないことが大切です。そのサロンの教育制度は整っているか、将来自分が目指す美容師像と方向性は合っているかなど、多角的な視点で検討しましょう。

求人サイトの情報だけでなく、実際にサロン見学に行くことも有効です。転職は、自分を見つめ直し、新たな可能性を発見する絶好のチャンスとなります。

まとめ:美容師アシスタント期間は成長のチャンス

美容師アシスタントの仕事はたしかに厳しい面も多いですが、スタイリストとしての基盤を築く大切な期間です。自分に合ったサロンを見つけることで、この期間をより有意義に過ごせます。

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